カントウカンアオイ

カンアオイ種群

学名 :  Asarum nipponicum F. Maek.

花期 : 9月~11月

分布 : 本州中部(関東地方から中部地方)

     混合広葉樹林、固有

染色体数 2n=24(Sugawara 1992)    

 

 

 

 葉はハート形から狭ハート形、長さ2.8~8.2cm、葉上面の模様は下り藤、亀甲模様、白点白斑を伴う個体もある。下面は青白い緑色。

 花の萼筒は短い筒型で長さ8.63~12.73mm、幅6.8~12.94mm、首はほぼ括れず、筒内面は暗紫色で目立つ格子状の縦と横の隆起線がある。縦隆起線は8~11本、横隆起線は4~5本。口環に疣(イボ)瘤突起と単細胞の腺毛がある。

萼裂片上面に密集した多細胞の繊毛があり、基部の合わせ目に隆起がある。萼裂片が萼筒よりやや短く、花柱先端に短い角状の突起物あり、

長さ0.27~0.92mm、突起物は普通二裂しない、開口部まで達しない。

 近接して分布するスズカカンアオイとは、葉に白点・白斑を伴うことが少なく、萼筒とほぼ同じ長さの萼裂片を持ち、基部の合わせ目に隆起を持つことで異なる。