学名 :Asarum takaoi var. mikisatoense(仮名)
開花期 : 1月~2月
分布 : 三重県南部の極々狭い地域
染色体数: 2n=24(Ono 1960)
多年生草本 根茎は短い。
葉は狭ハート形、小型、葉の縁は普通平ら、基部は開く、先端は鈍頭。
上面は緑色から暗緑色、無地模様多く下り藤模様もあり、まれに亀甲模様。
葉脈は少し没入。光沢なし。裏面は青白い緑色、無毛、葉脈はやや隆起し菁白色、開花時の新葉下面の主脈には多数の繊毛あり。葉柄はふつう暗茶色。
花はふつう淡黄緑色の地に赤紫色か赤褐色の斑点が多くあり、全体として赤紫色赤褐色。単一花、腋生、地面に傾状、萼筒は水差し形(先細の筒形)、小型、萼筒頸部は細くなる、口環を伴う、ほぼ水平に張り出す。口環は表面に単細胞の腺毛あり、開口部は狭い、萼筒外面は萼片と同じ、赤紫色の細点と目立つ筋あり、無毛、内面は暗赤紫色、目立つ格子状、縦と横の隆起を伴う、縦隆起は13~20、横隆起5~8、隆起に単細胞の腺毛あり。縁に三裂片;萼裂片は斜めに広がる、狭三角形から三角形、表面の中央部は窪む、先端は尖る、上面の全面に単細胞の腺毛あり、下面は無毛、萼裂片は萼筒より短い。
雄蕊は12、6で二つの輪に、基部で離生、無柄、葯は外向きで直線状葯結合部に鈍頭の突起あり。
花柱は6個、離生、直立、垂直;先端に角状の突起物を持つ、突起の先端はふつう二裂しない、開口部から出ない、柱頭は楕円形、外向き、垂直。
子房は基本中位。
常緑広葉樹林、固有
花
花内部
葉模様
自生地