クキカンアオイ(仮称)

新種

学名 : 無し

花期 : 10月~11月

分布 : 三重県南部

     常緑広葉樹林、固有

 

 多年生草本。

 根茎は短い。葉は狭ハート形。葉の縁はふつう平ら、基部は開くかわずかに重なる、先端は尖るか鈍頭、上面は緑色、無地、下り藤、または亀甲模様、白点、白斑のある個体も多い。葉脈は少し没入、葉表面と葉の縁に疎らに多細胞の繊毛あり。主脈及び側脈に多数の腺毛の列あり、光沢なし、裏面は青白い緑色、無毛、葉脈はやや隆起し、主脈、側脈ともに薄い赤紫色、開花時の新葉下面の主脈には多数の繊毛あり。葉柄はふつう暗茶色、溝に沿って疎らに多細胞の繊毛あり。

 花はふつう赤紫色の地に暗赤紫色か赤褐色の斑点が多くあり、全体として赤紫色から赤褐色。単一花、腋生、地面に傾状; 萼筒は短い筒型、萼筒頸部はほぼ括れない。口環を伴う、ほぼ水平またはやや上方に伸びる、表目に単細胞の繊毛を伴う、開口部はやや広く、萼筒外面は花色と同じ、赤紫色の細点と目立つ筋あり、無毛、内面は暗赤紫色、目立つ格子状の縦と横の隆起を伴う、縦隆起は9~15(平均10.1)、横隆起3~5、隆起に単細胞の繊毛あり。

 縁に三裂片; 萼裂片は水平に広がる、広三角形、表面は平ら、先端は尖る、萼裂片の長さと萼筒の長さはほぼ同じ、上面の全面に多細胞の短毛あり、下面は無毛。

 雄蕊は12、6で二つの輪に、基部で離生、無柄。葯は外向きで直線状、葯結合部に短い鈍頭の突起あり、花柱は6、離生、直立、垂直; 先端に短い角状の突起物を持つ、突起の先端はふつう二裂しない、開口部から出ない、柱頭は楕円形、外向き、垂直、子房は中位(やや上位)。

 

葉模様

自生地

この自生地ではアツミカンアオイと混生している

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