学名 : Asarum rigescens var. rigescens
花期 : 12月~1月
分布 : 紀伊半島南部
葉は卯形から楕円形、長さ6~11cm、幅5~9cm、硬質、肉厚、基部はハート形、先端は少し尖る。上面は暗緑色、無地から下り藤、多くに白点あり、光沢あり、子葉脈は強く没入していて疎らに柔毛あり。
下面は青白い緑色、葉柄は谷に沿って毛あり。
花はふつう暗紫色、単一花、腋生、地上に傾状。花柄は長さ1cm以下。萼筒は筒状、長さ6~12mm、幅約10mm、ノドは括れていない。口環に皺あり、外面は無毛、内面は格子状、縦と横の隆起を伴う、縦隆起は9~12、縁に三裂片。萼裂片は水平か斜めに広がる。三角形から卯形、長さ6~12mm、上面に多細胞の毛状体をともなった密集した軟毛あり、基部に皺あり、下面は無毛。雄蕊は12個、二つの輪に無柄。葯は外向き、長さ2~2.5mm。子房は上位、花柱は6個、離生、先端には短い角状の突起物をもつ、突起物は萼筒の開口部の近くまで伸びている。柱頭は外向き、楕円形。
染色体 2n=24