ヒメカンアオイ

(春咲種)

ヒメカンアオイ種群

学名 : Asarum takaoi

花期 : 2月~3月

分布 : 本州(中部・近畿・中国)・四国

染色体: 2n=24,36(Sugawara 1960)

 

 根茎は短いかまれに長く伸びる。

 葉はしばしば花芽と一組。葉形は円形から広い卯形、長さ4~7cm。幅は4~6cm、基部はハート形、先端は丸いかまれに先端が窪む。上面は暗緑色から緑色、ふつう光沢なし、無地から下り藤模様、亀甲模様も多い、白点、白斑もあり、密集かまたは疎らな軟毛あり、下面は青白い緑、まれに暗紫色、無毛。葉柄は暗茶色、無毛、長さ5~15cm。

 花は暗紫色か茶色、単一花、腋生、地上に傾状。花梗は長さ約5mm。萼筒は筒状でわずかに頂点で広がるか鐘状、長さ5~8mm、巾7~12mm、口には狭い口環、内面は格子状か網目状、縦と横の隆起を伴う、縦隆起はふつう12~24、縁に三裂片。萼裂片は水平に広がる、三角状卯形、先端は少し尖る、長さ5~12mm、滑らか、上面は無毛かまばらな軟毛あり。下面は無毛。雄蕊は12個、二つの輪に、ほとんど無柄。葯は外向き、長さ1~2.5mm、子房は上位、花柱は6個、離生、直立、先端に長い角状の突起物をもつ、ふつう長さ1~2.5mm、萼筒開口部まで伸びている、まれに突き出している。柱頭は楕円形、外向き。

 

 

自生地