キナンカンアオイ?の退化花弁
キナンカンアオイ?(調査中)に退化花弁がありました。
昨年分解した株に1個体と今年になって分解した株と合計二株にありました。
私どもは仮にキワカンアオイと名付けました。
何処で採取したのか解りませんが、変わったヒメカンアオイが咲きました。
岐阜県だと思っていますが、思い出しません。春咲
花の直径は10mm、開口部の直径2.5mm、萼筒の長さ7.8mm、巾6.7mm、縦隆起15、横隆起5~6、子房位置は半ば下位です。又、口環は下がっています。
※ギフチョウの卵発見
岐阜県恵那市にてヒメカンアオイの分布調査に行ったときに、何気にヒメカンアオイの葉裏を覗いてみると、
卵が7個産み付けられていました。そして隣の葉を裏返してみましたら、今度は15個産み付けられていました。
周りのヒメカンアオイの葉を見ましたが、この22個だけでした。周りにはカタクリや三つ葉ツツジがあり、ギフチョウ絶好な生息地と言えます。
※キワカンアオイ開花期
下記の個体は2015年は7月9日に開花、その後二番花が9月11日に咲きました。
2014年は6月18日に開花。
下記の個体は2014年は7月22日に開花。
2015年は6月17日に開花。
下記の個体は2014年は8月9日に開花。
2015年は6月20日に開花
尾鷲市に産するカンアオイに標高7mと5m~8mの植生があるが、昭和19年東南海地震の尾鷲市津波最大高さは9mと言われており、当然このカンアオイも津波を被っている。友人から聞くところによると、伊豆にも波をかぶるような海岸にもカンアオイの自生地があるようだ。又、友人のブログでは和歌山県の標高5ⅿの場所で漂流物で埋まってカンアオイの自生地があるようだ。
このような場所でもカンアオイは逞しく生活している。