カンアオイ種群
学名 : Asarum nipponica var.vemalis(F.Maekawa)
花期 : 2月~3月
分布 : 福井県(敦賀半島)・滋賀県(湖北)
常緑広葉樹林、固有。
葉は卯形から三角状卵形、長さ5~11cm、幅4~7cm、厚い、基部は心形、先端は尖る、上面は緑色、無地から下り藤模様、まれに亀甲模様あり、光沢あり、主脈は没入している。下面は青白い緑色、新葉は主脈に多細胞の繊毛あり。葉柄は暗紫色、谷に沿って多細胞の繊毛あり、長さ4~16cm。
花は黄緑色から暗紫色、単一化、腋性、地上に傾状、花梗は長さ3~10cm、蕚筒は筒形、長さ9~14cm、幅9~13.5cm、外面は無毛、内面は格子状から網目状、縦と横の隆起を伴う、縦隆起は9~12、横隆起3~4、縁に三裂片。蕚裂片は水平か斜めに広がる。後に内に曲がる、口環あり、口環に皺あり、三角形から卯形、長さ9~15mm、上面に密集した軟毛あり、下面は無毛。雄蕊は12個、半数で二つの輪、無柄。葯は外向き、長さ1.8~2.8mm。子房は中位から上位、花柱は6個、離性、先端に短い角状の突出物をもつ、先端はわずかに二裂、開口部に達するかまたは達しない、柱頭は楕円形、外向き。